栄東高等学校は体験を通じて学びを深めることを大切にしており、各学年で数多くの校外AL(アクティブ・ラーニング)を実施しています。特に高2で実施する『アメリカAL』は高校生活最後の大きな行事であり、大切な思い出づくりとしても重要なもの。2022年度の高2対象の九州修学旅行(九州AL)は、本来実施するはずであったアメリカALに代わり行われました。九州修学旅行について先生と生徒2名にお話を伺いました。
栄東高等学校は体験を通じて学びを深めることを大切にしており、各学年で数多くの校外AL(アクティブ・ラーニング)を実施しています。特に高2で実施する『アメリカAL』は高校生活最後の大きな行事であり、大切な思い出づくりとしても重要なもの。2022年度の高2対象の九州修学旅行(九州AL)は、本来実施するはずであったアメリカALに代わり行われました。九州修学旅行について先生と生徒2名にお話を伺いました。
九州修学旅行の企画に携わった大瀧裕介先生(地歴公民科教諭)
「コロナ禍で自由に海外へ行くことができない今だからこそ、日本の魅力を再発見し、これからの未来を切り拓いていく生徒たちの糧にしてほしいと考え、九州を選びました」
そう話すのは、九州修学旅行の企画に携わった大瀧裕介先生(地歴公民科教諭)です。
「雄大な桜島に代表される世界に誇れる自然と、明治維新をはじめとする歴史・文化をもつ鹿児島、世界的にも珍しい地形を誇る熊本、日本でありながら国際色豊かな長崎など、九州は文明を栄えさせた地であり、古くから日本と異国を結ぶ交差点でもありました。
事前学習では、班ごとに各地の歴史や見どころなどを調べて発表したり、オリジナルのパンプレットを作成したりしました。自ら調べ発信することで、生徒たちは九州についての知見を深めることができ、現地での体験がより有意義なものになったようです」(大瀧先生)
「事前学習では11のテーマが用意されていて、私たちの班は『ハウステンボスの経営学』を選びました。ハウステンボスの歴史や経営戦略を調べたり、経営学についての論文を読んだりすることで、普段の授業で触れることのない分野について学ぶことができ、視野が広がりました。また、各班によるプレゼンテーションもユニークで、とても素晴らしかったです。事前学習に取り組んだことで九州についてより興味をもつことができ、修学旅行を実りあるものとして楽しめました」(Yさん)
「栄東は日頃から調べたり発表したりする機会が多くあるので、どの班もプレゼンテーションがとても上手で、充実した内容にワクワクしました。それぞれ異なるテーマについて事前学習を行い、発表を通して全体で共有できたおかげで、現地に足を運んだ際は『あ、あの班が発表していたことだな』と思い出しながら説明を聞いたり、実物を観察したりすることもできました。事前学習があったからこそ、修学旅行がとても意義深いものになったと思います」(Iさん)
吹奏楽部の活動に打ち込みつつ、ビブリオバトルで優秀な成績を収めたり、文化祭では有志のミュージカルに参加したりと高校生活を満喫してきたYさん。九州修学旅行の一番の思い出を聞くと、「長崎の夜景が素晴らしく、言葉にできないほどの感動が忘れられない」と話してくれました。
今回の九州修学旅行は、コロナ禍で中止となっているアメリカALに代わるものとして実施されました。アメリカALを楽しみに入学する生徒や、中学時代から待ち望んでいる生徒たちは、今回の取り組みについてどのように感じているのでしょうか。
「プログラム実施の大きな目的は、事前学習や現地での班別研修を通じて多くの学びを得ることにあります。また、高校生活最後の大きな行事ということで友達と交流を深め、最高の思い出をつくり受験勉強に打ち込むきっかけにもしてもらいたいと考えました。現高2生の多くが中学時代に修学旅行を経験しておらず、久々の宿泊を伴う校外学習ということで、皆とても楽しんでいました。事後学習として取り組んだ生徒たちのレポートからは、修学旅行がとても楽しく充実していたことがうかがえて、教員として感無量でした」(大瀧先生)
「海外研修に行くことができた学年をうらやましいと思う部分もありますが、校外ALで学ぶことの本質は、国内・国外のどちらも同じだと考えています。コロナ禍でさまざまな行事が制限された高校生活に悔いはありますが、私たちの成長に良い影響をもたらしてくれたと思います。
学校が用意したプログラムを例年通りに行うのではなく、『制限下だからこそできることはないか』『どうしたら実現できるのか』と自ら考えて行動する機会がたくさんありました。それによって自ら考える力や行動力、自信が育まれたように思います」(Yさん)
「自分にとって中3のオーストラリアALと高2のアメリカALは、栄東に入学する大きな決め手となった行事でした。中止は仕方がないと納得していましたが、やはり残念な気持ちを抱えていました。だからこそ、今回の九州修学旅行は本当にうれしかったです。
強豪として知られるクイズ研究部の部長を務めたIさん。九州修学旅行では、「これまで体験したことがない絶景や大自然に触れ、とても感動した」と話してくれました。地元の人にもあまり知られていないビーチへ足を運んだり、足湯につかったり、観光も大いに楽しんだようです。
コロナ禍における宿泊行事・集団行動には難しい面もありますが、最大限楽しめるように計画してくださった先生方には本当に感謝しています。思えばコロナ以降、いち早くオンライン授業を開始したり感染症対策をしてくれたり、制限下でも不自由なく学校生活が送れるよう、先生方はいろいろと手を尽くしてくださいました。生徒のことを第一に考えてくれる自慢の学校であることを実感しました」(Iさん)
今後のコロナの状況や社会情勢にもよりますが、次年度における高2の修学旅行は従来のアメリカALで実施される予定です。どのような状況であっても、生徒のためにできる最大限の工夫をして教育活動に取り組む同校の姿勢は変わりません。
| 1日目 | 鹿児島県(知覧武家屋敷・知覧特攻平和会館) |
|---|---|
| 2日目 | 鹿児島県(鹿児島市内で班別自由行動) |
| 3日目 | 熊本県(草千里・熊本城)フェリーで長崎へ移動 長崎県(旧大野木場小学校・砂防みらい館・土石流被災家屋保存公園) |
| 4日目 | 長崎県(長崎原爆資料館・平和公園・長崎市内で班別自由行動) |
| 5日目 | 長崎県(軍艦島・ハウステンボス) |
| 6日目 | 福岡県(太宰府天満宮・博多市内で班別自由行動) |
長崎では幻想的な夜景を満喫
足湯に浸かって疲れた体にほっとひといき
鹿児島のシンボル「桜島」を背景に記念撮影
自由行動で穴場スポット「くじら浜」を訪問
見渡す限りの大草原「草千里」で地球の力強さに感動
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