STEAM教育をベースにした『グローバル教育』『実学教育』『学内完結型教育』を3本の柱に据えている東京農業大学第三高等学校。同校に2025年4月、学び合い、教え合いができる学習空間『Core Lounge(コアラウンジ)』が誕生しました。高校教頭の我妻久美先生と、コアラウンジをフル活用している高1生2人に話を聞きました。2人は同じクラスに在籍し、茶道部に所属しています。
STEAM教育をベースにした『グローバル教育』『実学教育』『学内完結型教育』を3本の柱に据えている東京農業大学第三高等学校。同校に2025年4月、学び合い、教え合いができる学習空間『Core Lounge(コアラウンジ)』が誕生しました。高校教頭の我妻久美先生と、コアラウンジをフル活用している高1生2人に話を聞きました。2人は同じクラスに在籍し、茶道部に所属しています。
高校教頭の我妻久美先生
生徒たちはこれまで、自習室や図書館を使って自学自習をしていました。そこでは“静かに机へ向かう”ことになっていますから、生徒同士が声を出して学び合いや教え合いをする際は、教室を使用していました。そこで神山校長から、「生徒が多目的に活用できる快適なラーニングコモンズを創りましょう」という意見が出て、1階にある視聴覚室を大幅にリニューアルすることになったのです。私たち教員は視察を重ね、人気のあるカフェなども参考にして設計に携わりました。
こうして完成した『Core Lounge(コアラウンジ)』は、入り口から中心部までが勉強や会話ができる空間になっています。ソファー席やカウンター席、1人用の席などを置き、カフェのような空間をめざしました。入り口付近にはコーヒーやカフェラテ、アイスクリームの自販機も設置しています。
中心部から先は、アクティブラーニングができるように、6名ほどが座れるテーブルを配置。その奥にはスクリーンが設置してあり、テーブルをしまえばプレゼンテーションができるようになっています。
本校生徒の多くが「東松山」駅や「熊谷」駅、「鴻巣」駅、「本川越」駅などからスクールバスで学年ごとに乗車して通学しています。朝は1年生の乗ったバスが最も早い時間の7時30分に学校へ到着するため、その時刻から『Core Lounge』を開けることにし、生徒たちはホームルームが始まる8時30分まで、ここで過ごすことができます。放課後は19時30分の最終バスが出るまで、『Core Lounge』を開放しています。
スクールバスのダイヤに合わせ、休日は8時から17時まで使用できます。「今日『コアラ』に行かない?」というように、“コアラ”と略して呼ぶなど、『Core Lounge』は生徒たちの人気スポットです。
また、私たち教員が思いもよらなかった使い方をしている生徒の姿も見られるようになりました。「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」が近づいた高3生が、友人同士で面接の練習をしているのです。この様子を見て私は、「学校は生徒がつくるものなのだ」と改めて実感し、胸が熱くなりました。
S.Sさん(高1)
私がこの学校を受験したのは、中3で見学に訪れた際、周辺が緑にあふれ、施設が充実しているのを目にして憧れたからです。『Core Lounge』ができることは、学校のホームページで知りました。その完成予想を見て、ますますこの学校で学びたいと思いました。
入学後、私はこの『Core Lounge』を愛用しています。茶道部の活動を終えてバスを待っている間などに、S.Yさんとここに来て宿題をしたり、アイスを食べながら語り合ったりしています。カフェで勉強している感覚になるので、とても気に入っています。
自習室はほかにもあって、廊下に自習用の机が置いてあります。こうして施設が充実しているだけでなく、『フィールドラーニング』と呼ばれる体験学習が用意されていることも、この学校の魅力です。
私が参加したい『フィールドラーニング』は2つあります。ひとつは、東京の大塚にあるイスラム教のモスクを訪れ、礼拝を見学した後、イスラム教徒の人たちが食している「ハラール料理」を食べる体験です。もうひとつは、東京農業大学の世田谷キャンパスで、いちごジャムやブルーベリージャムを作る体験です。
私は将来、大学で栄養学を学びたいと思っています。大学のオープンキャンパスに参加して、食品開発の仕事に携わっている方のお話を聞いて感動し、ステキな生き方だと思ったことがきっかけです。『フィールドラーニング』へ積極的に参加して見識を深めるとともに、『Core Lounge』で勉強に力を注ぎながら、栄養学を専攻できる第一志望大学への合格をめざしたいと考えています。
S.Yさん(高1)
私もS.Sさんと同じく、自然環境や充実した施設を見て、また、明るい雰囲気に惹かれてこの学校を受験しました。家から通いやすかったことも選んだ理由のひとつです。おいしい和菓子が食べられ、しかも海外へ出た際に、その国の人々に日本の伝統文化を発信できると思って茶道部に入部しました。
好きな教科は英語です。将来の目標はまだ決まっていませんが、社会に貢献できるような意義のある職業に就きたいと考えています。そのためにも『Core Lounge』を最大限に活用して勉強に励みたいと思っています。
入学する前から『Core Lounge』ができることを知っていて、楽しみにしていました。放課後はここに来て、復習や予習をするだけでなく、クラスメートとの語らいを楽しんでいます。
『Core Lounge』のほかに私が気に入っているのは、先生の教え方がていねいでわかりやすく、わからないことはいつでも気軽に質問できる点です。そのため、入学してから英語がますます好きになりました。
行事が多いのも、この学校の特色です。なかでも9月に開催される『浪漫祭』(文化祭)は、クラスメートと心をひとつにして出展したり、高3の先輩方が模擬店を開いたりして、キャンパスが大いに賑わいます。その準備を通して新しい友達がたくさんできました。
これを読んでくださっている受験生の皆さん、ぜひ、学校説明会や『浪漫祭』に来てください。そして『Core Lounge』をはじめとする施設を見て、この学校の雰囲気を感じとってほしいと思います。
明るく開放的な『Core Lounge』は生徒に大人気。
『Core Lounge』で一緒に宿題をするS.Yさん(左)とS.Sさん(右)。
タブレット端末を使って学習する生徒の姿も。
カウンター席でくつろぐS.Yさん(左)とS.Sさん(右)。
クッションが置かれたベンチシートには、2人並んで座れます。
左からS.Sさん、我妻先生、S.Yさん。
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