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私立中高進学通信

2021年特別号

THE VOICE 新校長インタビュー

開智中学・高等学校一貫部

自分で未来を決める力をもち
社会貢献できる人材を!

新校長の菅沼健児先生。開智で教員生活を始め、以来国語科を担当。同校の教頭を経て、2021年度から中高一貫部の校長に就任されました

新校長の菅沼健児先生。開智で教員生活を始め、以来国語科を担当。
同校の教頭を経て、2021年度から中高一貫部の校長に就任されました。

 2021年4月から新校長になられた菅沼健児先生に、「開智らしさ」や現在の抱負などについて語っていただきました。

--どんなところに「開智らしさ」を感じますか。

 まず、特徴的な学びとして、開校以来約25年間「探究」に力を入れてきたことが挙げられます。探究とは「自ら疑問を見いだし、仮説を立てて検証し、発表する」ことで、本校の生徒は中1からずっとそのような環境で育っています。今でこそ、多くの学校がこのような取り組みを始めていますが、当時としては画期的なことでした。こういった学びは大学では一般的なものであり、本校の生徒は大学に入ってからそれを知り、開智で育んできた「自分で考えること」がたいへん価値のある学びだと気づくようです。

「哲学対話」という授業では、「なぜ人は生きるのか」「無とは何か」といった、特定の正解がなさそうなテーマを、生徒自らが選んで話し合いをします。中高生には難しいテーマもありますが、生徒は必死に考えて自分の意見を話します。その一方で、ほかの人の意見にもじっくり耳を傾け、尊重します。この活動を通して、人の話を聞いてから自分の意見を述べる姿勢がごく自然なものになります。大学入試や就職活動時にグループディスカッションが行われることがありますが、そこでも活かされる力といえるでしょう。

――先生方の指導も難しそうですね。

 決まった正解がないことですから、授業の終わりに結論を出すようなことはしません。教員は、生徒が人の意見を尊重し、自分の考えを深められる雰囲気をつくることを心がけています。

 ほかに、「開智らしさ」として、行事などの運営にあたって生徒の自主性を重んじているところが挙げられます。体育祭で行う種目の企画や運営は、生徒から発案してもらい、生徒が中心となって進めます。たとえば、女子の騎馬戦やスウェーデンリレー、応援パフォーマンスなどです。もちろん、「何でも好きなようにやってよい」というわけではありません。それでは逆に、生徒の成長にはつながらないと思います。

 昨年来、コロナ禍のために行事にも制約がありますが、そんな状況下でも、生徒たちから体育祭の会場を2カ所に分けて開催することで密を避けようといった工夫が出てきました。教員からは「2カ所での開催は進行が大変では?」という声もありましたが、タブレット端末で互いの会場の進行状況を把握して進めるなど、いろいろなアイデアを出して克服していきました。こうした経験を重ねることで、ハードルが高くとも自分たちで乗り越えていく力が養われるのだと思います。たとえ失敗したとしても、それは次のステップへ必ずつながっていきます。

――その力は中高の6年間を過ごすうちに身につくのでしょうか。

 もちろん、中学に入学した当初はまだそういった面が見られない生徒がほとんどです。しかし、教員からの助言や、周りからの刺激によって徐々に自主性が培われていきます。高3の生徒と面談すると、中高で成長したところとして、学習などに自分から取り組むようになった点を挙げる生徒が多いですね。

――2021年度から実施されている4コース制の狙いは何でしょうか。

 4コース制とは、「先端ITコース」「先端MDコース」「先端FDコース」「先端GBコース」のなかから自分に合ったコースを、入学前と中3進級時に選択するものです。

(「先端ITコース」は、東大、京大など目標大学が決まっている人のコース。「先端MDコース」は、医師、薬剤師、獣医師をめざす人のコース。「先端FDコース」は、いろいろな情報や考え方から将来の進路を決めたい人のコース。「先端GBコース」は、グローバルな仕事、未来の仕事、新しい社会で挑戦する人に向けたコース)

 導入の最大の狙いは、本校の教育方針である「平和で豊かな未来を創るために貢献できる創造型・発信型の国際的リーダーの育成」をめざすためです。大学に入ることはゴールではなく、その先の社会に出てから社会貢献できることのほうが大事です。そのためにも、自分の人生を自分で決められるようになってほしいと願っています。現在は、ひと昔前の “いい大学に入り、いい就職先に進む”という流れに乗ればよかった時代ではありません。もちろん流れに乗るのも一つの選択肢ですが、ある分野で力をつけて社会貢献をしようと思うならば、いろいろな経験を通して力をつけること、日々を考えて過ごすことが大切です。常に「自分は今何をすべきか」を考えることができるようになってほしいと思います。

 もともと、生徒に対して学校から、この大学のこの学部を受けなさいなどと言うことはありません。どんな進路を選ぶか、教員はアドバイスこそしますが、決めるのは生徒自身であり、教員はそのサポートをしてきました。従来から実践してきたことを、今年から「4コース制」という形で、よりはっきり打ち出したのです。

――新校長としての抱負を教えてください。

 目標として「外へ、未来へ」ということを挙げています。学校生活が楽しいことはもちろん良いことですが、学校の外にはもっと広い世界があり、将来への視点も大切にしてほしいと思います。外、そして未来に目を向けると、素晴らしいことがもっとあることに気づいてもらいたいですね。これまでも視野を広くもつことや社会貢献の大切さは呼びかけてきましたが、さらに高い意識をもってほしいと思っています。

――具体的にどんな取り組みが行われていますか。

 開校以来、探究やフィールドワークにこだわってきました。新しいこととしては、地域とのかかわりのなかでボランティア活動をしたいという声が生徒から挙がり、高齢者の住居の草むしりなどを行っています。また、中3生からSDGsに貢献したいという意見があり、必要とする国・地域の子どもたちへ古くなった文房具を送る活動をしました。ほかにも、生徒が自主的に「模擬国連」に参加しています。模擬国連というと、英語を駆使していかに主張するかが重要だと思われがちですが、実は、会議の主旨を理解し、ほかの国の意見も聞き、自国の利益だけを主張するのではなく、共通の目標を実現するという会議の目的に沿うことが大切なのです。本校の生徒は「探究」や「哲学対話」で、自分で考える力や人の意見に耳を傾けてから自分の意見を表明する力が育まれているため、2020年度には国内で優秀賞を受賞し、国際大会への切符を手に入れました。本来であればニューヨークへ行くはずでしたが、コロナ禍のためにオンラインでの開催となりました。ところで、本校のディベート部は全国優勝など優秀な成績を収めていますが、ディベートも「まず相手の意見をよく聞く」ことが重要です。模擬国連とディベートは共通する部分が多いようです。

――生徒とどのように接していきたいですか。

 校長に就任して、直接授業で生徒と接することがなくなってしまったのは寂しいです。しかし、なるべく生徒と接する機会を設けたいと思い、高3生とは一人ひとりと面談をしています。また、生徒の様子を見るために空いた時間に授業を見に行くようにしています。生徒の様子を見ることはとても大事で、授業や昼食、掃除の時間などにさりげなく見ることで、生徒の人間関係などがわかるものです。ちょっとした変化に早めに気づくためにも、先生方には生徒をそういう目で見守ってほしいという話をしています。

――どんな受験生に志望してほしいですか。

「自分の未来を自分で決めていこう」と考えている人に志望してほしいですね。すでに決まっていてもよいですし、今は漠然としていても、未来を決めるための体験を開智でしたいということでもかまいません。そのような人たちにぜひ来てほしいと思います。本校は、皆さんを全力でサポートし、未来を決める力を育むためのさまざまな“場”を提供します。

現在、国際バカロレア(IB)のディプロマ・プログラム(DP)候補校となっていて、2年後の認定を目標に準備を進めています。現在、国際バカロレア(IB)のディプロマ・プログラム(DP)候補校となっていて、2年後の認定を目標に準備を進めています。
「外へ、未来へ」と生徒に呼びかけ、広い視野をもつことの大切さを訴えます。「外へ、未来へ」と生徒に呼びかけ、広い視野をもつことの大切さを訴えます。
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